結婚式の価値

結婚式に価値を感じなかった私が、披露宴後に180度考えを変えたワケ

「結婚式というものに価値を感じない。結婚は二人でするものなのに、どうして結婚式でみんなに報告しないといけないの?」

当時付き合っていた彼との結婚が決まったときの私の考えは以上のようなものでした。
だけど色々な事情から結婚式を挙げることになって、私の気持ちは180度変わることになったんです。

私が結婚式をする必要がないと考えていた理由

私が結婚式を挙げるつもりがなかった理由は2つあります。

お金がもったいない

まずひとつめは、お金がもったいないと思っていたことです。
当時の私はとある自治体の嘱託職員として働いていました。

実家を離れて一人暮らしをしていましたので、貯金もそれほど多くはありません。
彼と結婚し新生活を始めるにあたっては、二人で新しくマンションを借りることにしていましたので、結婚式にお金を使うくらいなら二人で快適に過ごせるような家具や家電を揃えたいと考えていたんです。

結婚式はたった一日だけのこと。
だけど結婚生活は一生続くものです。
それなら結婚生活を快適に過ごせるようにしたいというのは当たり前の感情ではないでしょうか。

嫌悪感と恥ずかしさ

次に結婚式というパーティー自体に対して、嫌悪感や恥ずかしさのようなものがあったことも理由のひとつです。
私は決して容姿に優れた人間ではありません。
そんな私がドレスを着てパーティーの主役をしたところで誰が喜んでくれるのだろうという想いがありました。

また、友だちがあまり多くないこともあって、だれを招待するべきなのか想像もつかなかったんです。
あまりにもゲストが少ないと彼の家族からの印象も悪くなってしまうのではないかという不安もありました。
物理的な問題としては、結婚式の準備をするのがめんどうだということも挙げられます。

彼は忙しい人なので、おそらくほとんどの準備を私が任されることになるのはわかっていました。
だけど私は仕事をしながらそれをこなせるほど器用な人間ではないと思っていたんです。

どうして結婚式を挙げることになったのか

以上のような懸念材料を挙げて、彼からプロポーズされたときにも結婚式はしないということで納得してもらっていました。
状況が変わったのは、彼の実家へあいさつにうかがった後のことです。
彼のおばあちゃんがどうしても結婚式を挙げて欲しいと言い始めたというのです。

彼は家庭の事情から一時期おばあちゃんの家で生活していたことがあるらしく、今でもおばあちゃん子を自称しているほどおばあちゃんとは仲良しです。

そんなおばあちゃんが、なぜ結婚式を挙げないのか、結婚式を挙げられないような経済状態で結婚する気なのかとひどく心配しているというのです。

義両親が説得もしたようですが聞き入れてくれず、とにかく入籍をするならちゃんと結婚式をしなさいと彼に何度も電話をかけてきました。

そうまで言われてしまっては、まったく検討もせずにおばあちゃんの要求をはねつけるわけにもいきません。
そこで結局ウェディングフェアを周ってみることになり、あれよあれよという間に結婚式を挙げることが決まってしまったんです。

結婚式の実際と挙式後の考え方の変化

結婚式当日までは正直なところとても大変でした。
彼があてにできない中、ひとりで走り回り細かい作業や調整を行い、彼とも何度も喧嘩をしましたし、もうやめたいとも思いました。
だけど結婚式が終わった後は、心から頑張ってよかったと感じることができたんです。

そんな気持ちを持つことができた最大の理由は、とにかく結婚式当日が楽しくて仕方がなかったということです。

招待したのは本当に仲の良い友だちと親族だけ。
大好きな人たちばかりです。
そんな人たちがみんな笑顔で私たちの結婚を祝福してくれているということをあの一日で心から実感することができました。
後日来てくれた友だちからも「あんなにテンションが高くて楽しそうなあなたは初めて見たかも」と言われたほどです。

結婚式の良さをやってみて理解できた

結婚式って楽しいものなんだ!という感覚は、実際に体験しなければ絶対にわからなかったと思います。
親族の反応も思っていたよりウェットなもので、私は父が涙を流すところを生まれて初めて見ることになりました。
祖母も本当に喜んでくれていて、今でも帰省する度に結婚式の日のことが話題に出てきます。

また、これからの結婚生活に役立つという意味では、結婚式の準備期間も決して無駄ではなかったと思っています。
ただ面倒なだけだと考えていた準備ですし、実際とても大変でした。

でもその中で彼や彼の家族とたくさん話をすることができました。育ってきた環境が違うのだから当たり前、と言われてしまえばその通りなのですが、大きなお金・たくさんの人が関わるイベントを企画するという経験を通して、彼や彼の家族と私の考え方の違いを早い段階で理解できたことは大きなメリットだったと思っています。
結婚式をしていなければ、彼のご家族とあれほど密に話をすることは絶対になかったと断言できます。

ゲストに誰を呼ぶかも迷わない

準備を始める前に心配していた誰をゲストとして呼ぶべきかということも、意外に簡単に決着がつきました。
なぜなら、結婚式のゲストというのは結局のところグループ単位で選ぶことになるからです。

同じテーブルに座ってもらえるのはせいぜい4~5人ほど。同じテーブルの中に、職場の人と高校時代の友人を一緒に配置することはできません。

そうすると自然に、「小・中学校の同級生テーブル」「大学の同級生テーブル」というグループを作ることになり、その中で招待すれば来てくれそうな人を選ぶだけならそれほど苦労はしませんでした。
会場の広さによってゲストの人数も調整できるため、友だちの少ない私でも切ない思いをせずに済んだんです。

結婚式のお金の問題

最後にお金に関することについて。
実際のところ、結婚式にかかったほとんどの費用は、ご祝儀でまかなうことができました。
結婚式を挙げるのならということで、両親に出してもらったお金もあります。

私としては親に負担をかけて申し訳ないと思っていましたが、親としては娘の結婚式にお金を出せるということはひとつの喜びでもあったようです。

そんな価値観を親が持っていたということも結婚式を挙げなければわからなかった発見でした。
これらのお金は、もし結婚式をしなければもらうことのなかったものです。
私は結婚式を挙げることのマイナス面ばかりを見ていましたが、結婚式におけるプラスの側面は、実際に結婚式をしてみないとわからないところに隠れているんだなということがわかりました。

また、これは後から考えてみて気づいたことですが、もし結婚式に招待した人みんなに私たちが結婚したことをお知らせしようとしたら、私たちの金銭的・時間的負担はむしろもっと多かったように思います。

私の地元は九州、今住んでいるのは中国地方という距離の問題もあり、もし親戚周りをすることになっていたら、結婚式を挙げる以上に手間がかかっていたはずです。
食事会を開催するにしても、ひとりひとりに連絡を取り調整を行うことを考えると気が遠くなりそうです。

全国各地に散らばっている友人にも報告しようとしたら尚更大変だったでしょうね。きちんと結婚式を挙げられるほど立派に成長したことをあの一日だけで伝えるべき人に伝えられたということは、非常に大きな意味を持つことだったんだなと改めて実感しました。

結婚式の価値

まとめ

結婚式は私たち夫婦にとって、周りからただ笑顔をだけを向けられ祝福される楽しいイベントだったということ、そして二人が立派に成長し生涯の伴侶を得て生活していくのだということをお世話になった人たちに一度に伝えられたということで、非常に意義のあるできごとになりました。

結婚式に憧れの気持ちがなく、論理的に考えて結婚式に価値を感じられないという人にこそ、ぜひ結婚式を挙げてみて欲しいと思います。

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